クリニックの待合室

クリニックのことをご存知ですか?知らないと損する医療の仕組み!

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クリニックと病院の違いとは?

病院で働く医師

日本人の平均寿命は世界一長く、乳児死亡率も極めて低くなっています。それを支えているのが、誰もが比較的少ない負担で医療を受けられる国民皆保険制度です。また、自由に医療機関を選んで受診できるフリーアクセスも日本の医療の特徴の一つです。

ベッド数20床以上が病院

医療法上、病院は患者が入院できるベッドが20床以上ある医療施設、クリニックは患者が入院できるベッドをもたないか、入院できるベッドが19床以下の医療施設のことです。

病院の病床は、大きく、外傷や胃痛、心臓病、がんなどの急性期の病気の治療をする一般病床、慢性期の療養施設である療養病床、結核病床、精神病床、感染症病床の5つにわけられます。
また、病床機能の分類とは別に、急性期の病気の先進治療と教育を行う特定機能病院、主にほかの病院から紹介された患者の治療にあたる地域医療支援病院があります。

特定機能病院の条件は、入院ベッドが400床以上、10以上の主要診療科を持ち、高度の医療を提供・開発・評価しそれに関する研修を行わせる能力を持っていることです。全国の大学病院本院と国立がん研究センター中央病院、国立循環器病研究センター、大阪府成人病センターの82か所が特定機能病院です。
一方、地域医療支援病院は200床以上で、24時間の救急体制、紹介患者の割合などの条件があり、全国267病院が指定されています。

そのほか、救急に力を入れ地域の病院の中心的な役割を果たす地域中核病院、脳や心臓、リハビリなどに特化した専門病院、診療所とほとんど同じ機能を果たしている外来型小病院などの呼び方で分類することもあります。病院が生き残るためには、専門性と特徴、地域での役割を明確に打ち出し、ほかの病院と連携をすることが大切です。

開業医は、診療所や病院を自分で開設している医師です。クリニックの開設者または法人の代表者である開業医は、全国に約7万人います。医療経済実態調査によると、クリニックの開業医の平均年収は約2500万円です。
勤務医と比べると平均的な収入は多く、自分の理想の医療が追及できる可能性が高いのが開業医です。しかし、開業や改修、医療機器の導入には多大な資金が必要であり、新たに開業する場合には借金の返済に追われることが多いのが実情です。

家庭医としての役割は重要

クリニックの開業医は、病気やけがを最初にみる初期診療を担当する医師として、総合的にみて、どういう検査や治療が必要か、あるいは、専門医への紹介が必要な状態なのかを判断する家庭医の役割を期待されています。
2010年から、質の高い総合家庭医を認定するプライマリ・ケア連合学会家庭医療専門医と認定医の認定が始まりました。初期診療は家庭医が行い、そこから病院の専門医に紹介されるような仕組みも検討されています。

具体的な仕事内容は、患者の診察・治療、学校や企業、自治体での健康診断、在宅医療、経営、スタッフの管理などです。また、地域の住民に対する医学・医療教育、地域の医療機関のネットワーク作りも開業医の重要な仕事です。
一方で、内視鏡治療、心臓カテーテル治療、手術など、病院と同じように最先端の治療を実施している開業医もいます。また、在宅療養をする患者を24時間体制で支える在宅支援診療所もあります。

日本の医療政策では、クリニック(診療所)をかかりつけ医とすることにより、重篤な疾患(重い病気)に罹患している場合は、クリニックからの紹介によって大病院で受診することを推奨しています。
そのため、最初から一般病床200床以上の病院を受診した場合は、病院が個別で価格設定できる「選定療養費」を別途患者に請求することができます。
この外来初診料の選定療養費は、5,250円という病院もありますので、軽症の場合は初診料が安いクリニックに行くのが、医療費の観点からは有利です。